自由ライフ満喫中ブログ

チャーリーマンガーの「勉強さえしていれば働かなくてもよい」という言葉を信じて日々精進しています。

【簡単】永続的に競争優位性を持つ企業の探し方 粗利を見よう ※買ったら放置

優良企業というものは
永続的に存続する会社であり
そんな企業の株を買って保有したいものです。


そうすれば、永続的というだけに
長期保有していれば勝手に資産が増ていくので
ほったらかし投資の完成です。


f:id:chees007:20200711092614j:plain


それには、競争優位性を持っている企業とは
どのような企業のことなのかを
理解しなければなりません。


これを見極めるには
粗利益率というものが大事になってきます。


この粗利益率というものは
米国の有名な投資家である
ウォーレン・バフェットも注目している項目です。


書籍もいくつか出されていますが
今回お話する粗利益については
こちらの書籍にも詳しく書かれているので
この記事を読んで気になった方は
是非一度読んでみてください。


f:id:chees007:20200715121851j:plain


競争優位性を持つ企業=高い粗利益の企業


競争優位性が高いかどうか見るには
まず最初に粗利益を見てみる必要があります。


粗利益とはなにか?


粗利益を見るには
損益計算書を見る必要があります。


損益計算書を見てもらうと
売上売上原価といった勘定科目があります。


この売上から売上原価を引いたものが粗利益になります。
 

f:id:chees007:20200715120140j:plain
※JTのHPより


上記の画像にもあるように
この粗利益は損益計算書内では別の名で
売上総利益という項目で書かれています。


売上-売上原価=粗利益(売上総利益)


例えば1500円仕入れた物を
2000円で売ると粗利益は差額の500円になります。


つまり、売り上げた時に
原材料コスト等を差し引いて
自分の手元に残るお金を粗利益(売上総利益)といいます。


この手元に残るお金の数字というものが
企業の優位性を見るには重要です。


先程の1500円で仕入れて2000円で売る企業をA社とします。


もう1つB社という会社があるとして
こちらは1000円で仕入れた物を
2000円で売ることができます。


A社 2000円(売上)-1500円(仕入)=500円(粗利益)

B社 2000円(売上)-1000円(仕入)=1000円(粗利益)


このように売上は同じでも
A社とB社では粗利益に差があり
手元に残るお金に500円もの差があります。


1つの商品を比べても
この2つの企業には粗利益に500円の差があり
B社の方がお金が残ることになるので
B社の方が競争優位性が高いと言えます。


企業を比べるなら祖利益率で見比べてみる


祖利益というものは競争優位性を見るときに
重要な基準になると分かったと思います。


ただ、企業によって規模も違うし
業種によっても傾向が全然違うので
この計算方法だと分かりにくい部分も多いかと思います。


その場合は、
「祖利益率」で計算すると分かりやすくなります。


これは文字通り粗利益を率で表したものです。


粗利益(売上総利益)÷売上=粗利益率

 

長期間に渡って好業績を出している企業は
一貫して高い粗利益率を保っています。


例として米国で有名な企業である
コカ・コーラユナイテッド航空
日本企業のJTを見比べて見てみます。


f:id:chees007:20200715170847j:plain


バフェットが長く保有することでも有名なコカ・コーラですが
粗利益率を見てみると
一貫して60%以上の粗利益率を保っています。


逆に何かあると破綻の危機に見舞わられて
長期で見ると安定していない業態である航空業、
その中の1つのユナイテッド航空を見てみます。


f:id:chees007:20200715171140j:plain


最近のコロナでも影響を受けている
ユナイテッド航空粗利益率は14%
コカ・コーラと比べると圧倒的な差があります。


先ほども損益計算書の画像を貼りましたが
日本企業であるJTの粗利益率はどうでしょうか。


f:id:chees007:20200715110355j:plain



※20年第一四半期 (百万円単位)
298489(売上総利益)÷519620(売上)=57.4%


約57%となっており
JTも日本企業の中では
非常に高い粗利益率であり
競争優位性がある企業だといえます。


f:id:chees007:20200711095500j:plain


このように銘柄を見ていくと
企業によってどのくらいの粗利益率の差があるか
一目で分かり企業の優位性が計れます。


やはり景気に影響されやすい企業は
粗利益率が低い傾向にあり

逆に景気に影響なく稼げる企業は
粗利益率が高くなっています。


粗利益率が低い企業、
つまり競争優位性が低い企業は
商品、サービスの値下げでしか競争できないので
収益性にかなりの悪影響を及ぼします。


なのでその場合は、
かなり不利な状態で経営していることになります。


このような企業は安心して
長期で保有できないですよね。


粗利益率40%以上は超優良!20%以下は…


あくまで一般論ですが
粗利益率が40%以上ある企業
永続的競争優位性を持っている可能性が高いと言われます。


先程計算したJTも約57%の粗利益率なので
これに当てはまっていて素晴らしいですね。。


逆に20%以下の企業は
元々競争が激しい業界の場合が多く
色々な企業が参入してくる可能性もあるので
長期で見ると不安定です。


これらのことは、
あくまで可能性なので絶対はないですが
競争優位性のある企業を探し出すには
十分すぎる目安になると思います。


もし気になっている銘柄があったら
過去5年~10年くらいの粗利益率を確認して
競争優位性があるか見た方がいいです。


単年度だけだと、
たまたま商品がヒットしたなど1つの要因によって
その年だけ高くなっていることもあるからです。


競争優位性には永続的という言葉がついて
はじめて長期で保有できるか決まるので
数年分の粗利益率を見てみましょう。


投資を長く続けていくには
精神的に落ち着いた投資をすることが大事です。


f:id:chees007:20200715123002j:plain


冒頭でも言ったように
ある程度ほったらかしにできるくらいの方が
長く投資を続けていけます。


そして、ほったらかしにしても
大丈夫な企業に投資していく必要があります。


競争優位性が高い企業は
長期で保有するにはうってつけなので
そのような企業を見つけていきましょう。


冒頭でも触れましたが
粗利益率については
書籍にも詳しく書かれています。
「バフェットの財務諸表を読む力」



JTの新商品「プルーム・エス・2.0」
喫煙者の方はこちら



ちーず社長と申します。
このブログでセミリタイアという言葉自体を広めていきたいので、
クリックしていただけると幸いです。

↓  
にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村