【簡単】永続的に競争優位性を持つ企業の探し方 粗利を見よう ※買ったら放置
優良企業というものは
永続的に存続する会社であり
そんな企業の株を買って保有したいものです。
そうすれば、永続的というだけに
長期保有していれば勝手に資産が増ていくので
ほったらかし投資の完成です。
それには、競争優位性を持っている企業とは
どのような企業のことなのかを
理解しなければなりません。
これを見極めるには
粗利益率というものが大事になってきます。
この粗利益率というものは
米国の有名な投資家である
ウォーレン・バフェットも注目している項目です。
書籍もいくつか出されていますが
今回お話する粗利益については
こちらの書籍にも詳しく書かれているので
この記事を読んで気になった方は
是非一度読んでみてください。
↓
競争優位性を持つ企業=高い粗利益の企業
競争優位性が高いかどうか見るには
まず最初に粗利益を見てみる必要があります。
粗利益とはなにか?
粗利益を見るには
損益計算書を見る必要があります。
損益計算書を見てもらうと
売上や売上原価といった勘定科目があります。
この売上から売上原価を引いたものが粗利益になります。
※JTのHPより
上記の画像にもあるように
この粗利益は損益計算書内では別の名で
売上総利益という項目で書かれています。
売上-売上原価=粗利益(売上総利益)
例えば1500円で仕入れた物を
2000円で売ると粗利益は差額の500円になります。
つまり、売り上げた時に
原材料コスト等を差し引いて
自分の手元に残るお金を粗利益(売上総利益)といいます。
この手元に残るお金の数字というものが
企業の優位性を見るには重要です。
先程の1500円で仕入れて2000円で売る企業をA社とします。
もう1つB社という会社があるとして
こちらは1000円で仕入れた物を
2000円で売ることができます。
このように売上は同じでも
A社とB社では粗利益に差があり
手元に残るお金に500円もの差があります。
1つの商品を比べても
この2つの企業には粗利益に500円の差があり
B社の方がお金が残ることになるので
B社の方が競争優位性が高いと言えます。
企業を比べるなら祖利益率で見比べてみる
祖利益というものは競争優位性を見るときに
重要な基準になると分かったと思います。
ただ、企業によって規模も違うし
業種によっても傾向が全然違うので
この計算方法だと分かりにくい部分も多いかと思います。
その場合は、
「祖利益率」で計算すると分かりやすくなります。
これは文字通り粗利益を率で表したものです。
粗利益(売上総利益)÷売上=粗利益率
長期間に渡って好業績を出している企業は
一貫して高い粗利益率を保っています。
例として米国で有名な企業である
コカ・コーラとユナイテッド航空、
日本企業のJTを見比べて見てみます。
バフェットが長く保有することでも有名なコカ・コーラですが
粗利益率を見てみると
一貫して60%以上の粗利益率を保っています。
逆に何かあると破綻の危機に見舞わられて
長期で見ると安定していない業態である航空業、
その中の1つのユナイテッド航空を見てみます。
最近のコロナでも影響を受けている
ユナイテッド航空の粗利益率は14%で
コカ・コーラと比べると圧倒的な差があります。
先ほども損益計算書の画像を貼りましたが
日本企業であるJTの粗利益率はどうでしょうか。
※20年第一四半期 (百万円単位)
298489(売上総利益)÷519620(売上)=57.4%
約57%となっており
JTも日本企業の中では
非常に高い粗利益率であり
競争優位性がある企業だといえます。
このように銘柄を見ていくと
企業によってどのくらいの粗利益率の差があるか
一目で分かり企業の優位性が計れます。
やはり景気に影響されやすい企業は
粗利益率が低い傾向にあり
逆に景気に影響なく稼げる企業は
粗利益率が高くなっています。
粗利益率が低い企業、
つまり競争優位性が低い企業は
商品、サービスの値下げでしか競争できないので
収益性にかなりの悪影響を及ぼします。
なのでその場合は、
かなり不利な状態で経営していることになります。
このような企業は安心して
長期で保有できないですよね。
粗利益率40%以上は超優良!20%以下は…
あくまで一般論ですが
粗利益率が40%以上ある企業は
永続的競争優位性を持っている可能性が高いと言われます。
先程計算したJTも約57%の粗利益率なので
これに当てはまっていて素晴らしいですね。。
逆に20%以下の企業は
元々競争が激しい業界の場合が多く
色々な企業が参入してくる可能性もあるので
長期で見ると不安定です。
これらのことは、
あくまで可能性なので絶対はないですが
競争優位性のある企業を探し出すには
十分すぎる目安になると思います。
もし気になっている銘柄があったら
過去5年~10年くらいの粗利益率を確認して
競争優位性があるか見た方がいいです。
単年度だけだと、
たまたま商品がヒットしたなど1つの要因によって
その年だけ高くなっていることもあるからです。
競争優位性には永続的という言葉がついて
はじめて長期で保有できるか決まるので
数年分の粗利益率を見てみましょう。
投資を長く続けていくには
精神的に落ち着いた投資をすることが大事です。
冒頭でも言ったように
ある程度ほったらかしにできるくらいの方が
長く投資を続けていけます。
そして、ほったらかしにしても
大丈夫な企業に投資していく必要があります。
競争優位性が高い企業は
長期で保有するにはうってつけなので
そのような企業を見つけていきましょう。
冒頭でも触れましたが
粗利益率については
書籍にも詳しく書かれています。
「バフェットの財務諸表を読む力」
↓
JTの新商品「プルーム・エス・2.0」
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ちーず社長と申します。
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